平成版・原作ともに存在する
未来都市編(コンピュートピア編)
超有名 定番の語りつくされた話ですが、
やっぱ面白いので取り上げさせていただきます。
コンピュータースフィンクスに制御される理想の未来都市。
すべてにおいて欠陥のない理想都市が
突如009を襲います。
平成版・原作ともに存在する
未来都市編(コンピュートピア編)
超有名 定番の語りつくされた話ですが、
やっぱ面白いので取り上げさせていただきます。
コンピュータースフィンクスに制御される理想の未来都市。
すべてにおいて欠陥のない理想都市が
突如009を襲います。
スフィンクスに組み込まれたカールの意識が
003に恋をして、
恋敵である009を排除し始めたからです。
(カールは市長の息子で、スフィンクス製作のメインスタッフ。
1年前に病死した)
人でありながら機械を組み込まれた00ナンバーズと
機械でありながら人の残留意識の影響を受けるスフィンクスの
お互いを鏡で映しあっているような設定が面白いです。
004の葛藤が象徴的なのです。
003に恋をしたコンピューター・スフィンクスは
009を抹殺しようとします。
フランソワーズそっくりのロボットを造り、
ジョーごと爆破なんてことも試みました。
スフィンクスの暑い・・いや、熱い視線を感じて
フランソワーズは 不安を感じますが…
009の抹殺を企てつつ、
ついにフランを拉致して
自分を好きになるよう洗脳し始めるスフィンクス!!
カールは母親の愛を知らないから
なんたらかんたらと父親のエッカーマン博士は言ってたけど、
恋敵に対する短絡的発想と 関係あるのかな。。
それに ジョーといいカールといい、
どうしてフランは 女としてではなく母親の代理として
慕われるんでしょう???
(フランも腹たたないのかな?)
なんやかやとテーマの詰まった物語なのですが、
結局、003がカールを愛すことはないと知り、
スフィンクスは記憶の一部を自爆させて終わります。
純粋ですね。
平成アニメ版はここで終わりますが、
しろくまはこの先のわずかなオチがあることで、
原作未来都市編が大好きなのです。
平ゼロでは
「さようなら、愛だけがない街」
の003の言葉で悲しげに終わりますが、
原作は アニメにない最後の一ページが
ぐっと作品を面白く引き締めています。
事件が終わり、
サイボーグたち全員がやれやれと未来都市を去った後、
スフィンクスはこっそり
ジョーとフランのクローンロボットを作ってるのです。
これですね~
絵描けなくてすみません。
人間のように003に恋をしながら、
合理的・短絡的に相手を洗脳して手に入れようとするところが
人間ではない、機械にすぎない
と締めくくられそうなところですが、
それなら009と003を造っちゃえばいいじゃん
てな具合に
新しい悪巧み(?)をしちゃうところが
妙にスフィンクスが人間っぽいなぁと。。
自分がロボット009に入って
ロボット003と恋をするつもりでしょうか?
人間の子供のような 無垢で純粋さゆえの
グロテスクなオチが面白いです。
(ちょっと星新一っぽい?)
カールはスフィンクスの中でちゃんと生きてて、
これからいろんな経験や失敗を繰り返しながらも
未来都市に住むたくさんの人のお世話をし、
寄り添っていくコンピュータに育っていくんじゃないかと思うのです。
失敗しても、くじけずに創意工夫を繰り返すのが人間だ
ってネウロも言ってたも~ん。
009と003の愛を確かめる話とも受け取れますが、
最後の一ページで、
この物語の主役はやっぱりスフィンクスだったのかなぁと。。。
読む人によっては 黒い未来を想像するラストかもしれないですが、
しろくまは
子供のころ読んだときは意味不明だったこのオチが
今では大好きなのでした。